当方40代後半女性。ある日、突然、正座ができなくなりました。
いや、突然は言い過ぎか。正座なんて日常生活ではしません。もしかしたら、1年とか2年前からできなかったのかもしれませんが、結構なショックでした。
大方そんなところでしょう。
調べたところ、一番ヤバそうなのは循環器系疾患によるむくみです。
血栓とか、血栓とか、血栓とか。
ネットで調べるうちに怖くなって医者に診てもらった次第。
というわけで、今回は「正座できない問題」と「その原因少々」、「むくみの検査」と「正座ができるまで」を体験談としてまとめました。
よりによって、お祓いの場で正座ができない!
明治神宮です。お祓いに行ったのです。
11月のある日、神宮近くにある甲状腺病院で再検査になりました。大丈夫であろうとは思ったものの、イヤな気分です。その前週には旦那が5万円入った財布を落とした揚げ句、バリウム検査に引っかかり、数日前には義父が入院しました。
普通の人がどれだけの頻度でお祓いするのかわかりませんし、これまで一度も祓ったことがない人もいるかもしれませんが、私は結構する方でね。
検査前にふらりと寄って祓ってきたわけですよ、祈祷料5000円。
七五三の時期でチビッコが結構な数でいました。
祈祷場(なんて言い方しないか。だだっ広い畳の間と神主さんが祈りを捧げる場がある)が開くや、私は一番前に陣取り、座ろうとし……正座しようとし……たけれど、正座ができない!
膝が痛いわけではない。けれど、なんというのか、正座のやり方が急にわからなくなってしまったような。どうやって足をたたんだらいいのかわかりません。
説明しがたいのですが、言葉にすると以下の感じ。
②お尻をつけようにも、かかとから浮きそうな感じ
③前側に体重をかけると、膝が畳に押し付けられて痛い感じ
④後ろ側に体重をかけると、足の甲がつぶれそう
⑤だったら、体重をどこにかければいいのか?
⑥手で押さえながらバランスを取るしかない
読んだあなたはそう思うことでしょう。
確かにこの1年で2キロほど太りました。けれど、BMIは標準値。私よりデブな人はこの世にごまんといるはずです。
私程度の太り具合で正座ができなくなるのなら、正座なんてとっくのとうに世の中から消えていますよ!
ともあれど。
両隣のチビッコがしゃんと正座しているのに、いい大人が足崩したり、組み替えたり、ずっーとふらふらグラグラ。どうやってこの状況をやり過ごそうかと必死すぎて祈祷どころではありませんでした。
正座をするためのストレッチもできない!
20分くらい不自然な姿勢を取っていたからか、祈祷後、膝が痛くなりました。痛む足を抱えながら、私はこのような時、みながやることをやりました。
それすなわちグーグル検索。
「膝問題」が検索画面に多く上がってくる中、個人的にピンと来たのが次の記事。
足首に問題がある、気はしました。足の甲と足首とに体重を載せるのが怖いわけですから。
が。
上記リンク先で紹介されている「大腿四頭筋と足首のストレッチ」、これがそもそも出来ませんでした!
片膝立ちなんて今日はムリ!絶対ムリ!
かもしれません。
ちなみに明治神宮ではどうしてもできなかった正座。ソファの上やふかふかカーペットの上でならできました。「やり方」とかいちいち考えなくとも普通にできました。
畳に直・正座だったからできなかったのか? 膝を含む、足の骨にあたる感じが痛いのかとも。
心臓病で正座ができない!?可能性
整形外科に行ったものかと迷っている時、友人に言われました。
「膝かもしれないけど、脚の血行の問題かもよ。むくみはある?」
大いにあります!出産後10年以上、むくみっぱなし、ふくらはぎ張りっぱなしみたいな身の上です。
で、再度グーグル検索。
こっちの検索結果の方が膝問題より怖い感じでした。
「正座できないほどのむくみは異常!すぐに病院に行ってください」みたいな書き込みがあったり。
腎不全とか肝不全とかね。心不全とかね、深部静脈血栓症、慢性静脈不全症、下肢静脈瘤云々。ああ、漢字ばっかり。
腎臓とか肝臓は大丈夫そうな気がしていました。健康診断で引っかかったことないし。
ただね。循環器系は少しヤバい。もう何十年も不整脈持ちです。でもって、親は二人とも血栓系の病がもとで亡くなっています。
ああ、疾病ブログみたいになってきた。
イヤですね。イヤなんですが、怖くなった私はすぐに予約を取りましたよ。整形外科ではなく、むくみに強そうな循環器外来に。
むくみを起こす心疾患を検査する
もともと病院の検査が怖くて、お祓いに行ったのに、また病院なんだ?
「まったく、何のためのお祓いなんだ!」と思うあなたもいるでしょう。
正座ができなかったから神にダメ出しされたのでしょうか? ただ、あの時願った件の検査は何事もなく通過しましたよ。
話を戻します。
先ほどずらずら病名を並べましたが、循環器系から来るむくみの原因はざっとこんな感じ。
先行して体重増加が起こることが多い。両足ともむくむ。むくみを指で押すと痕が残るっぽい。
俗にいうエコノミー症候群。デスクワークでなる人もいる。主に足の静脈内に血栓ができる。むくみのほか、痛みや熱をともなうことも。冬に多い。
脚の血管が浮き上がり、コブみたくなる。ただ、見た目が変わらない人もいるらしい。正座ができないほどのむくみは少ない説も?
深部静脈血栓症や下肢静脈瘤が原因になることが多い。足がむくむ、湿疹ができたり、赤くなったりする。
なんだかどれもこれも自分ではピンと来ません。
ですが、意識してピンと来ないようにしているのかもしれません。
私は心臓恐怖症というのか、実を言えば自分の脈も測れません。
「なんだそれは?」とまたまた思われるでしょうが、心臓を意識すると「血液が体内を循環しているさま」が浮かび胸が苦しくなってきます。パニック発作ってこんな感じなんじゃないか、と思うわけです。「静脈」と聞いただけでギュっという気分になりますし。
そんなこと、わかっています。
わかっていますから検査もガマンしました。一番苦手な心電図含め。循環器系の病院で受けた検査は以下。
②心電図→所見なし。今回は不整脈も出なかった。
③足のエコー(超音波検査)→鼠径部からふくらはぎ下までジェル塗って専用プローブで血栓や瘤がないか調べる。所見なし。
④血液検査→腎臓、肝臓とも問題なし。念のため、甲状腺ホルモン(の異常で浮腫む人もいるらしい)も調べてもらったけれど、予想通り、所見なし。
初診料合わせて8000円越えだったのは結構なショックでしたが、1時間半くらいかけてじっくり見てもらいました。
静脈瘤なし。怖い血栓もなし。むくみは内科的に問題なし。医者に言わせれば私の足はそもそも「そこまでのむくみではなかった」そう。日中でしたし、時間帯の問題もあるかもしれませんがね。
不整脈のことを話すと「24時間心電図もやってみる?」と医師に言われましたが断りました。胸にホルターつけて生活するヤツ。無理!ぜったい無理!
心電図すら「自分の存在は無」くらいの暗示をかけないと出来ないのですからね。
葛西紀明の教えで正座ができるように
では、「次は整形外科か」ということになるでしょうが、実はまだ行っていません。なんだかなんだか、毎週のように病院で、そんなに毎週病院行くヒマあるわけはないのです。
そうして、何より。
実はさっき、畳の上で正座をしたらできたのです。座布団なしでも直に正座ができたのです!
明治神宮での「あの“できなささ”はなんだったのか!?」と思うほどにあっさり。どこに体重かけたらいいのか?とかアワアワすることもなく。
そういう話は嫌いではありませんが、テーマが大いにずれ込むのでまた今度。
もう少し論理的な話をすると、前後でストレッチをしたのがよかったか。
たまたまスキージャンプの葛西紀明選手の著作を読んだのですがね。
これを読んでいるのを知人に見られたらちょっと恥ずかしい気もしますが、良い本です。
「40歳を過ぎて重視すべきは筋トレよりもストレッチ」
「まず筋肉を柔らかくしてからでないと、筋トレの効果は薄い」
「筋肉が硬いまま筋トレを行うと肉離れを起こしたり、腰を痛めたりしやすい」
でもって屈伸したりね、アキレス腱を伸ばしたりね。本書にもおすすめストレッチはありましたが、あまり難しく考えず、自分が気持ちよいと感じるポーズを定期的に取るようにしたわけです。
私の身体は恐ろしく硬いのですが、1週間くらい続けていたら「気づけば、正座ができるように」!!
しばらくお祓いにいくつもりはないので、それを知るのはずいぶんと先になりそうですがね。
ともあれ、正座できない方たちの参考までにというお話。
※ちなみに、最初の方で挙げたこのポーズ↓は今もってできません。そもそも、運動不足の中年でこれ出来る人いるのか?これ、膝に負担掛かりすぎです!