「リモートワーク サボり」「テレワーク サボり放題」でこのブログを検索してる人がいます。
気持ちはわかりますよ。
私だって会社員時代、サボって映画観に行ったりしてましたからね。その後、映画ライターになったので自分の人生的には意味があった。私を雇った会社的には意味はありませんでしたが。
ただ、先に言っておくと、リモートワークのサボりはオフィスワークよりバレやすいです。
自分が上司ならぜったーいに常時よりも成果を見張ります。
仕事のできない上司であればあるほど部下を見張りがちなんじゃないですか? だって、サボる気持ちに共感できますから。
今回は「サボり克服・集中力アップ大作戦」の二本立てで参ります。(※20年3月の記事を大幅加筆修正のこと)
リモートワークは思い切り成果主義です!
現実的に在宅になったらサボるしかないような職種もあります。
友人は「社内資料持ち出し厳禁」の部署にいたため、リモートではやることが全くなくなってしまった。部署全体で「なんとなくやってる風」のZOOM会議をたまにするくらい、後は一日中ネットフリックス見てた、みたいな話。
しかし、本記事ではこれらは除外します。
「リモートワーク無理!」みたいな職種が在宅になることって緊急事態宣言下くらいしかないですからね。
でもまぁ、リモート可能な事務職なんかでも思ってしまうかもしれない。
家事しながら仕事できそうとかね。途中で昼寝したりね。買い物いったりね。PCの前に張り付いていたとしても途中でネットサーフィンし出したりね。けれど、それは勘違いである可能性は高い。
ブログ書いてる自分はフリーランスのライターです。
同じ在宅勤務ながら、リモートワークとフリーランスは異なる点もある。
フリーランスは何時に仕事を始めてもいい。昼まで寝てダラダラして夕方から本腰入れてもいいわけです。仕事に飽きたら、2時間くらい芸能人のゴシップネタを漁ってたっていいわけです。
一方、社員の場合は定時がありますね。9時までにログインするとか、こまめな報連相チャットも必要でしょう。
体制が整っている会社なら、リモートワーカー同士のチャットのやり取りもチェックされるでしょうし、チャットの返信怠ってたら仕事してない疑惑もつきない。個人のトラフィック量もデータとして残りますしね。
職種にもよるでしょうが、その人が「本当に仕事してるか、どうか」はオフィスにいる時よりも明らかになりやすいわけです。
とりあえず、オフィスで残業してたら「頑張ってる」印象にはなる。昼間サボって映画観てたかもしれないのにさ。
フルリモートワークの人材事業を行うキャスターの社長も過去にこんなことをツィートしてます。
リモートワークの話増えて来たから、あえて言うが
1.リモートワークは普通に仕事するより結果主義だから働く人に厳しい
2.誰も過程に口出さないから、ダメな人とかマジで目立つ
3.マネジメントする側もドシっと構えないと疑心暗鬼によるマイクロマネジメントでみんな不幸になる確率高い#否定しろ
— 中川祥太@caster リモートワークを当たり前に (@nakasy000) August 17, 2018
「在宅勤務ならネットし放題、サボりたい放題!」みたいに考えていると、痛い目遭うよ、ということ。逆に「仕事の早い、遅い」も明らかになりやすいので「能力主義」「成果主義」に寄りやすいともいえる。
職場の潤滑油みたいなタイプの人はもしかすると、良さが発揮しにくいかもしれないですね。「成果主義」に寄ると、中途の試行錯誤は伝わりづらい。
リモートワークって何だっけ? 少し前までそんな認識でいたところ、コロナ禍により、すっかり普通に聞かれるようになりました。 みじめん テレワークのことね テレワークという言葉は完全に浸透しましたね。なんだかダサいし[…]
上の記事で触れましたけど、在宅勤務者は孤独野郎になりがちなのです。上司に怒られても、オフィスなら同僚と「どうでもよい雑談」をして気持ちが軽くなることもある。だけど、リモートで上司に怒られるのはキツイです。自宅のPCに怖いメールが残るなんてね。
気分転換しようにも、チャットでわざわざ「どうでもよい雑談」なんかしないしね。
リモートワークで生産性を上げる7つの方法
しかし、上司の目をかいくぐって、テコでも「サボりたい」人にも方法がないわけではない。
究極的にはそうなりますが、要するに生産性を上げればいいわけですよ。ダラダラせんで午前中のうちに8割終わらす勢いがあれば、多分、きっと15時くらいからはクチャクチャダラダラできるはず。
オフィスワークからリモートに移った人たちって仕事のプロセス自体は減ってるわけですよ。ムダな会議はない、クライアントとの面談もない、社内ハンコも廃止して諸々が簡略化とか。
要は生産性アゲとか集中力アゲで「サボり時間」は十分確保できる(はず)。
ヤッタネ!
今の今、自分ほど怠けている人間は地球上に存在しないのでは?
まぁね。
だけど、サボり人間は習慣であって能力が低いわけではない。たぶん。
私自身、
「今の今、自分ほど怠けている人間は地球上に存在しないのでは?」みたいなこともよく思いますから。
フリーランスだと「サボり癖が出やすい」とか「生産性が落ちる」とか「家にいると集中力が続かない」みたいな問題だらけ。せめて「自分のベスト」を引き出しやすい環境作りはできないかと。
で、実践してることを挙げましたが、結構当たり前すぎるかね、これ。
好きな服はやる気のトリガーになります
どうでもよい恰好はどうでもよい作業を招きます。
以下の記事でも書きましたが、着る服はデブ防止同様、生産性アップに意外と効きます。
リモートワークって何だっけ? 少し前までそんな認識でいたところ、コロナ禍により、すっかり普通に聞かれるようになりました。 みじめん テレワークのことね テレワークという言葉は完全に浸透しましたね。なんだかダサいし[…]
これから出かけるくらいの「ばっちりコーディネート」もよい。
あとは、新しい服を買った日は作業ノリが違う。「新しい服を買った→稼がないと」「新しい服を買った→その服を着る→ついでに化粧もしよう→やる気が上がる」みたいな相乗効果が期待できます。
ただ、「一生涯ファッション命!」みたいな人は既にそれが日常なので、効果は薄いかもしれません。
多分、オシャレ過ぎない女子とか「服考えるの面倒」男子の方が効果が上がる気がします。
机周りのキレイは「集中力削ぐ」トラブルの保険です
こちらも「どうでもよい恰好はどうでもよい作業を招く」と同じシリーズです。
菓子袋が散乱した机で仕事し、「あれが見つからん」「これがない!」みたいな状況になったのなら「ああ、もう今日はよい、ネットサーフィンしまくってやる!」みたいなヤケクソ気分を招きかねません。
「机のキレイ」はとりあえず「集中力を削ぐトラブル防止」になります。
BGMをかける。スマホは隣室に置いてくる
BGMについては、普段会社で掛かっているなら、家でもそうした方がスイッチが入りやすいんじゃないかと思います。私自身は、仕事中無音生活が15年近く続いているので音楽はかけませんが。
初めて知ったバンドの曲を一日中聴いていました。 ループにつぐループ。頭の中、同じメロディー流れっぱなし。「何やってんじゃ、自分!」と感じたのはもちろんですが、同じ問いを過去の自分にも浴びせたいと思いました。 バンドは15[…]
「スマホを近くに置かない」はそりゃそうでしょうという話ですね。
といいつつ、今、私のそばにあるんだけども。後で寝る部屋にでも置いてきます。
PC前に縛り付けて離さない「温かい飲み物」
これは儀式です。私は本腰を入れて原稿を書こうという時、ホットの紅茶かコーヒーを淹れます。PC前に自分を縛り付けるためにね。
私の場合、いったんPC前に座っても「あ、リビングに資料忘れた」→「リビングに行く」→「そういや、洗濯物干さなきゃ」→「そうこうするうちソファにある雑誌が目に付く」→「パラパラめくって数十分」なんてことがよくある。
飲み物は何でもいいんですけど、ホットだと「そうこうするうちソファにある雑誌が目に付く」なんてことやってたら冷めます。冷めたコーヒーほどこの世に無意味なものはありません。とりあえず、温かい飲み物があればPCから離れてもすぐに戻ってこようって気にはなる。
こういう小さな仕組みづくりは意外と大事です。
タイムタイマーで残り時間を見える化する
タイムタイマーはお世話になってるグッズです。
これ、本来は知育玩具です。「お昼寝まであと15分よ」なんてことを小さい子に言う時、その15分を「見える化」できる。
グーグルの人たちが使ってるらしいと何かで読み、以来、愛用しています。
いわゆる「集中力アップ」ツールってこれくらいしか使ってないかもしれない。デジタルタイマーより、残り時間が見える方が断然よい。
私のようにサボり癖の強い人は特に重宝します。
単純な作りのクセして値段が若干するのが難ですが、これより安めの類似品は「チクタク音」が気になって逆に集中力を削ぐ可能性がある。買うなら本家に限ります。
面倒なので私はやってませんが「集中力を高める方法」で必ずといっていうほど名が挙がるテクニックですね。
「25分集中して5分休む」。それを4セット繰り返したら、も少し長めの休憩を取る、みたいな感じ。これで「7、8時間集中力が続く」と言ってるツワモノもいます。
作業場所を変える
普段は自宅作業に飽きればカフェに行きます。
けれど、自粛期間中はそうも言ってられない。机に座ってグツグツ感が最高潮に達したら、家の中で移動しましょう。
ソファでやるとか、寝転んでやるとか。立ってやるのも意外に作業ははかどりやすい気がします。スタンディングデスクが必要かね。
椅子は小ぶりで、キャスター付きに限る
最後に、椅子について少しだけ。
集中力アップに椅子は大事というものの、在宅歴20年にもなる私は当初、そこまでこだわっていたわけではない。
20代の時にニッセンかなんかで買った3000円くらいのショボいキャスター付きのチェアを18年くらい使ってた。骨盤クッション敷いたりしてね。最後にはどうしようもなくボロボロになり買い替えましたが、捨てる時は切なかったな。
今、使ってるのは、肘乗せ台がある iPole5。
骨盤にいいとか、姿勢がよくなるとか足がラクとか、いろいろ言われるiPoleだけど、なんといっても肘のせです。肘の高さと机の高さを合わせることもできる。肘乗せ台を前に持ってきたり、横に持ってきたりスタイルを変えられるのも嬉しい。これ使っちゃうと他の椅子は使えない。
同シリーズには「iPole7」もありますが、こちらは大きめ。家で使うならコンパクトな5の方がよい。ただ、この椅子、座るとキャスターがロックされるので椅子のまま頻繁に動きたい人は「iPole7」のノーマルキャスタータイプの方を選ぶか、他のキャスター付きチェアのがいいです。
私の場合はね。
座ったらオートロックされるのが心配だったけどそこまで不便ではなかったし。
ですが、急場で買うとかお金あんまり使いたくないって場合は安いのでも十分。「小ぶりでキャスター付き」ならそこまで大ハズレにはならない。高機能クッション買えば座り心地はいくらでも変えられますし。
逆に、「アーロンチェア」的な本格高機能椅子を買う場合は注意が必要です。その昔、友人に「アーロンチェアもどき」をもらうも邪魔すぎて捨て、先の3000円椅子に戻した記憶がある。デカすぎて小回りきかず、立ち上がるのも一苦労だったような。
アーロンチェアもどきはそういう考え方ができる人と広い書斎がある人のためのものです。特に、ネットで買う場合は注意を。
リモートワーカー必読!『ぼくたちは習慣で、できている。』
いかがでしたか?と、文末に書くブログを見るといらっ!とする私ですが、いかがでしたか?
あまりパッとしないねぇ、と思うあなたにはダメ押しで『ぼくたちは習慣で、できている。』をおススメします。
これはリモートワーカーは絶対読んだ方がよいです。
「また、その手の本ね……」とガッカリしたあなた。
そう、その手の本です。習慣術とか集中力とか生産性アップとか、類書は数多。だいだいの場合、一部は役に立つけれど一部しか役に立たない。新刊買って「メルカリですぐ売る」がパターン。
ですが、この本だけは今もうちの本棚にある。自己嫌悪に陥った夜にお風呂で読むからもうブヨブヨ。自己嫌悪の数だけブヨブヨに。
著者はフリーランスの編集者です。
フリーになってグダグダ生活の限りを尽くし、仕事をしようにも集中力が続かない。多分、私同様思ったわけです、「今の今、自分ほど怠けている人間は地球上に存在しないのでは?」。
ともあれ、ダメさを改めるべく方策をあれこれリサーチしまくった。で、その過程で気がついた。
「自分の集中力を高める」という無謀な挑戦はしないことにした。もちろんそれは高められるものかもしれないし、人によって違いがあるかもしれない。しかし「人には集中力なんて元々ない」ことを前提に仕組みを作った方が有益だと思うようになった。
~~佐々木典士著「ぼくたちは習慣で、できている。」
この本、習慣や生産性アップの情報量もすごいですが、個人的に「なるほど」と思ったのが自由時間を取り過ぎてはいけないってこと。
自由時間が多いとその度に「次何しよう」「どこ行こう」とか決断しなきゃなんないわけです。いや、決断したくないからネット見てやり過ごしたり。例えば、ランニングするのも「週三回」より「毎日やる」と決めた方が続ける仕組みとしては優秀らしい。
言ってしまえば単純ですが、それも一つの手でしょう。スケジュールがっつり決めることに抵抗のあった自分ながら、この本、読むと腑に落ちる。サボり魔である自分が、さらにサボり魔になってくって感じもわかる。
編集者だけに文章も面白くてね。
中学生のわが子の愛読書でもある。蛇足にながら勉強しない子どもにもおススメです。
※なんだかんだ、リモートワーク最高と思うあなたはこちらもどうぞ↓
みじめん 今回はリモートワークを絶賛する記事 おおむね、その路線でいきます。 念のため、ご説明しますとリモートワークとはテレワークのことです。在宅勤務のことです。 新型コロナでリモートワークを実施して[…]