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夜型は遺伝?朝活に失敗した人が知るべき自分の絶好調時間帯

悩みごとは遅寝・遅起き・二度寝です。目下、早起き修行中の身です。

しかしながら、先だって。
ある質問票で「超夜型」と診断されました。

 

 

魚の目
なんと30点!4000人中いったい何位か。

 

「超夜型」のジャッジはともあれ、得点を出す必要はあるのでしょうか?最下位の方なのにわざわざ「ココ→」とか。

「朝型夜型得点」と名打っておきながらこの夜型へのダメ出しは何なのか?

だったら、最初から「朝型得点」になさいよ!!

 

というわけで、今回は夜型人間大分析です。自分の絶好調時間帯を知る診断紹介から、夜型が成功する逆転の発想というのか、朝起きられない人への励ましというのか。

 

魚を食べるコグマ
朝活に失敗した人は必読だよ

「朝型、夜型」診断シートが面白過ぎる

さて、まずは上記で紹介した診断シート。悪口書きましたが、これ、かなりおススメです。

出典は睡眠医療プラットフォームの「朝型夜型質問紙」から。

そのまんま過ぎるアンケートタイトルは再考の余地はありそうですが、それも補ってあまりある質問内容の濃さ。この手のネット診断において一線を画す出来ばえです。

精神的にたいへん疲れるうえ、2時間もかかるとわかっているテストを受けて、最高の成績をあげたいとします。1日のスケジュールを本当に思い通りに組むことができ、あなたの体調が最高と思われる生活リズムだけを考えると、次のうちどの時間帯を選びますか。

とか

ある夜、夜警のため午前4時から午前6時まで起きていなければならないが、次の日はまったく予定がないとします。あなたは次のどれにもっともよくあてはまりますか。

とか。

何か運動をしようと思いたちました。友人が「それならば、週2回1時間ずつで、時刻は午前7時から午前8時までが一番いい」と助言してくれました。あなたの体調が最高と思われる生活リズムだけを考えると、それをどの程度やりぬけると思いますか。

とか。

 

魚の目
2時間かかるテストとか、夜警やるとか。「それならば」と提案する友人とか。

「何故そんなまどろこしいこと、想像しなきゃいけないんだ!」とか、やっているうちは思うわけですがね。

けれど、その意図は深い。自分が最もパフォーマンスを発揮できる時間帯を再確認できるような流れになっています。

「大事な打ち合わせは17時くらいがベストなんだな」とか、なんとなくイメージできてきます。自分の絶好調時間帯が想像できるわけです。

正直、診断結果(もある意味面白いですが)より、質問に答える過程の方がヒントになるはず。なお、こちら「睡眠医療プラットフォーム」では睡眠障害などの簡易診断もできます。

夜スマホ禁止なんて夜型にはムリ!

魚の目
自分が夜型とわかったとする。改善策は?

対症療法はいくらでもありますよ。さまざまなな本の要約をいうと。

「朝日を浴びましょう」
「朝食を食べましょう」
「夜スマホ禁止」
「日中は適度な運動を心掛けましょう」
「熱湯禁止。お風呂は38度~40度を10分程度」
「何時に寝ても、起きる時間は一定にしましょう」

ああ、またか、思ったあなたに賛同します。私自身、既に100回くらい聞いたようなことばかり。これらは夜型改善のみならず、良い睡眠一般に効くオールマイティな方法ですね。

確実に実行できれば、ある程度の効果はあるのでしょう。ただ、夜型の人たちにはなかなかできません。「朝型夜型得点表」で30点と言われただけはある。

朝型、夜型は遺伝です

ともあれど、実際問題、夜型、朝型を根本から変えるのはムリそうですよ。こんな本もありました。

朝が得意か苦手かは、体内時計の機能に関連した遺伝子の多様性による、いわば生まれつきの体質であることが明らかになってきた。 『睡眠のはなし』内山真著

待ってました、遺伝!朝起きられないのは、なにも、意志が弱いせいだけではなかったのです。

この先は、何冊かの本を読んだ素人の解釈でいきます。

体内時計ってあるでしょう。サーカディアンリズム(概日リズム)ともいいますね。だいたいが24時間プラスαの周期。もともと24時間きっちりではないわけですが、不規則人間の場合はさらにさらにズレていく。

そのズレをリセットするため、「太陽の光を浴びなさい」とかなんとか、よく言われることになるわけです。

夜型人間は原始、仲間の命を救った?

体内時計にはもともとの個人差もあります。これが朝型、夜型につながるわけですが、中には夜8時ころには眠くなり、明け方には目が覚めてしまう人もいる。遺伝です。病院で調べてもらうと、家族性睡眠相前進症候群、みたいな名前がつく。

 

魚を食べるコグマ
病というか、自然と共存できそうな睡眠スタイルだね。

まったくです。ロハスな感じです。現代社会では少々の難はあるかもしれませんが。
この逆の睡眠スタイルの人は睡眠相後退症候群、といいます。昼夜逆転しているみたいなね。私自身、睡眠周期が後ろにズレまくっているのでしょう。

ひどくなると、学校生活や社会生活に支障をきたす。宵っ張りの朝寝坊って遺伝だろうと何だろうとダメ人間感すさまじいわけですね。

が、それを慰めるかのような説をまたもや発見!

『睡眠こそ最強の解決策である』(マシュー・ウォーカー著)によれば、夜型・朝型があるのは原始の生活に最適化した結果ではないかと。群れにいるみながみな、夜8時に眠くなるようでは見張りの者がゼロになる。群れの生存率を高めるには時に夜中の2時まで眠くならないような人がいた方がいいわけです。

われわれ夜型は貴重な人材だったのではないかと。

ピンクちゃん
だからといって、原始には昼過ぎまでネル夜型人間はいなかったような

朝活して昼前に眠くなるのでは意味がない

ともあれ、話を睡眠スタイル改善に戻しますと、「起きる時間を一定にしろ」って忠告はかなり正しそうです。

起きる時間がバラバラだと眠くなる時間もバラバラ。随時時差ボケというか、世界中を旅しているような感じ。外交官みたいでカッコよさげですが、パフォーマンス的にはダメそうです。普通に生活していて本調子というものが掴みづらいことこの上ない。

 

魚の目
早起きじゃなくてもいいんだろ? 毎日11時起きでも一定なら。

 

実を言えば、まったくもってその通り。
「仕事前にジム行く」とか「早朝活用で英語を勉強!」とか、実行できればアグレッシブ人生を送っているような錯覚に陥ります。そうして、実際、アグレッシブな日中を送れるならこの上なく。

しかしながら、仕事前にジム行って11時頃に眠くなるのでは意味がない。意味がありません。

そんな人は朝5時に起きる必要はないのです。「午前中は眠くてダラダラ、午後15時過ぎに何ごとも本腰に入る」みたいな人々なら、そのパフォーマンスに合わせて24時間過ごせばいいのです。冒頭の「朝型夜型質問紙」にヒントが隠されていたように。

自分は何時の人間か?午前二時半に絶好調になる教授

ちょっとバカっぽいのですが、最近「億万長者になる!」的な本を読みました。何も私がなろうと画策しているわけじゃないですからね。

ともあれ、本書には「仕事のできる人間は早起きか?」といったテーマも出てきます。

例に上がったのはアメリカで高名な、とある教授先生の話です。夜中まで仕事をする分、出社は10時、11時。というのも、素晴らしいアイデアが浮かぶのはいつも午前二時半ごろだったそうで。

彼を取材した著者は次のように書いています。

財を成すには、ただ単に始業時間や起床時間を早めればいいというものではない。大事なのはいかに能力をフルに発揮できるかということなのだ。(中略)

ーーところで、あなたが自分の力を最も発揮できるのは何時頃だろうか?

「1億円貯める方法をお金持ち1371人に聞きました」トマス・J・スタンリー著

朝寝て夕方に起きる作家たち

同書の著者はさらに言います。「起床時刻の早さと資産に相関関係はない」とね。午前二時半の教授については「彼の研究を評価している人たちは(彼がその仕事を)何時にやるかはどうでもいいはずだ」と。

そりゃそうですね。
仕事は結果がすべてとは言いませんが、結果がほとんど。

極端な例をあげれば、プルーストも赤川次郎も五木寛之も昼起きどころか、朝寝て夕方に起きるみたいな、さらに腰の据わった夜型です。

 

魚の目
その3人に宵っ張り以外の共通点はなし

そういえば、マンガ家の堀内三佳(『散財ぐっちゃん節約ニコタン』)は自身のコミックエッセイの中で「午前中に約束なんてムリ!昼の12時(1時にだったかも)に起きるんだから!」と豪語していました。2人の娘を持ちながらのこの堂々っぷりに少々救われた気がしたものです。

7時前に起きると、イライラしやすくなる?

だけど、彼らは作家でしょ、ふつうに会社行ってたらクビになっちゃうよ、という場合もあるでしょう。というか、ほとんどの方はそうでしょう。

実際のところ、環境が許したとしても夕方起きなんて普通の人はできないです。

腰の据わった夜型でパフォーマンスを発揮するには、罪悪感に捉われないメンタルが必要です。

 

魚を食べるコグマ
午前中のない生活って心に悪そうだよね

 

その通り。

「夜型は遺伝」「夜型は遺伝」「夜型は遺伝」、何度繰り返したところで地球に反していく気配がある。遺伝を前提にした「朝型夜型質問紙」だって宵っ張りになればなるほど辛い点数をつけられるわけですから。

その前提でもって、自分の起床時刻の見直しはします。

びっくりするほど早くはないけど、びっくりするほど遅くはないくらいの時刻を目指し。会社に行く方であれば「起きるだけが目的」、朝活なんてできない時刻ってことです。

で、いろいろ検索したところ、メンタリストDaiGoの早起き論が自分にちょうどよく都合のいい感じ。

 

ウエストミンスター大学の別の研究では、早起きは集中力を高めてくれるということがわかっていますが、7時よりも前に起きると一日の終りにはエネルギーの消耗が通常よりも激しくなってしまい怒りや苛立ちの感情が出やすくなってしまうということもわかっています。

特に、アイデアやクリエイティブさを求められるような仕事の場合は、ある程度リラックスしている状態でなければ新しいことを思いつかないので、早起きをする意味はないのではとも思います。

 

私はDaiGoという人について書籍・帯カバーの顔写真くらいしか知らず「なんとなく胡散臭い人では」と思っていたわけですが、この内容には膝を叩きました。

以前、朝6時台に起床していた際、スッキリさわやかで然るべきのはずが、どうも一日ダメでしたから。通りすがった女性のコーディネートが気に入らないとか喫茶店の隣のおやじの声がデカすぎてイラっとするとかね。

 

魚の目
単に心が狭いだけだろ。

それもあります。
だとしても、早起き修行は続けても7時前に起きるのはこの生涯ではないと思われます。

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