このご時世でライターになりたいと思うような人たちにお送りする「ライターの入り口を探す」第二弾。
前回は就職の話が中心でしたが、「そもそも会社勤めしたくないからライターになりたいんだけど」みたいな不届き者もいることでしょう。
ライターというのは7、8割はフリーランスですからロジックとしては間違ってはいない。
けれど、未経験者に仕事が来るか?といったらかなり難度が高いでしょう。
しかし、そう結論づけるとこの記事はここで終わってしまいますからね。
そもそも何某かのムリを越えなきゃフリーランスにはなれません。自分や知人ライターの体験を思い出しつつ、「ライターの入り口」を探ってみようと思ったわけです。
あるいは「もう若くない」とか「主婦です」とか「副業希望です」みたいな人たちもいるでしょう。
そう考えていくと対象層広げすぎな感じもするのですが、とりあえず「ライターの入り口」つながりでまとめます。
② 売り込みの際の「ガツガツ感」とどう付き合うか
③ セミナーやスクールでライターの入り口は開くのか
④ 週刊誌編集部は意外な穴場?
⑤ Webメディアは突撃メールも有効
⑥ クラウドソーシングの真実
目次から興味のある項目にスキップして!
就職活動で29社も落ちた私ですが、ライターで生計を立ててはや25年。未経験からスタートし、映画や書籍やファッションのコラムであったり、芸能人や文化人、経営者であったりのインタビューを多く手掛けてきました。 みじめん 例えば、[…]
- 1 いきなりフリーランスは可能なのか?ライターの入り口を再考する
- 2 経験不問もあるマスコミ求人サイト「マスメディアン」
- 3 バイトだろうと所属がある人間に人は優しい?
- 4 「売り込み大歓迎!」はホントか。来たら「面倒」と思うんじゃないの?
- 5 フリーランスの売り込みのコツは「ガツガツ感」を出さないこと!だけど、多分ムリです。
- 6 「ガツガツ感」なんて初心者は気にするな!
- 7 編集者のセミナーはねらい目!売り込みも断りづらいから
- 8 ライターズ・スクールは未経験者の突破口になりうるか?
- 9 週刊誌なら「いきなりフリーランス」も可能?
- 10 SNSで編集者をフォローする場合の秘策
- 11 Webメディアは売り込みのねらい目?
- 12 クラウドソーシングで生活はムリ!でも、ライター修行にはなります
いきなりフリーランスは可能なのか?ライターの入り口を再考する
まず、フリーランスのライターで本気で生活しようとしている人へ。
出版やメディア業界での成功法則があるとすれば、「未経験ではないこと」と「人脈」です。はっきり言ってこれにつきます。
かなり短絡的な思考だと思いますが、そう考えたくもなる事態は必ずや発生することでしょう。
未経験で営業活動を始めたところでけんもほろろ。
1回、2回なら耐えられるかもしれませんが、3回、4回、5回、6回と邪険にされることが続くと、段々とイヤになってくる。
自分を全否定されたような気分にもなる。
でもって、空しくなってやめる。
で、結局成功できないと。
またまた短絡的すぎですが、大筋は合ってます。
いきなりフリーランスは茨の道、ですが「続けりゃ、いずれはヒットする」は世界の常識です。たとえ小さなヒットだとしてもね。
で、未経験者はどこで光を見出すかってことですが、
② 編集者やライターの勉強会に顔を出して、自分を売り込む
③ ライタースクールやセミナーにお金を払って出席し、その後、売り込む
④ 雑誌編集部やメディアサイトに売り込みメールを送る
⑤ ひとまずクラウドソーシングで二束三文の記事を書く
⑥ ブログを作ってSNSで拡散する。
なんか既視感あるって?
そういうあなたは「出版社29社落ちた人間がどやってライターになれたのか?」を読んだあなた。
なお、上記のうち、一つやるくらいじゃ物足りないです。同時進行で2つ3つ、はたまた全部やりましょう。チャンスをつかむには、チャンスを増やすしかありませんから。
経験不問もあるマスコミ求人サイト「マスメディアン」
②を見て、そもそも編集者の勉強会ってどこで探すのよ?と思うかもしれません。
が、今の時代、SNSやらなんちゃらで編集やライターのグループは数多とあるはず。
「フリーライターじゃなくてほぼフリーターなんじゃないか?」みたいな集まりもあるでしょうが、それは勉強代と思って。
本当のところ、上記で一番楽ちんなのは①の「とにかく求人情報を漁ってバイトでもなんでも編集部に潜り込む」ってところです。出版社29社~で就職に触れたのもそのため。
こんな時代でもなんだかんだリアルのつながりはやっぱり強いということで。
アシスタントとは名ばかりの雑用バイトでもOK。まずは、内側の人間になることを最低ラインにしましょう。
ただし、出版系の求人は多くはありません。マスコミに特化したマスメディアンは、ぜひ小まめにチェックしましょう。
クリエイターの人材派遣がメーンのようですが、求人情報では経験不問案件もたまにあります。「SNSで発信をしたことのある人」みたいな、個人の解釈に任されそうな条件提示も見かけましたよ。
バイトだろうと所属がある人間に人は優しい?
もぐり込んだ後にどうするか?
そこそこ可愛がられるようなポジションに着き、「いずれライターで独り立ちしたいんです」みたいなことを言っていれば、編集部の中の1人くらいは仕事を任せてくれるかもしれない。あるいは、誰かを紹介してくれるかもしれない。
紹介までは行かなくとも、飲み会くらいは連れていってくれるかもしれない。
「かもしれない」「かもしれない」ばっか言うなよ、と思うかもしれませんが、人生とは不可測なものです。
ライターの勉強会なんかでも所属があれば、自己紹介で困ることもない。なんとなれば、サバ読むことも可能ですし。
私が許します。
話を戻しますと、同業者同士の飲み会であってもまったくの無所属より、紹介であったり、出自のはっきりした人間に人は優しいです。
アルバイトであるとか、入って3日しか経ってないみたいな状況でも無所属よりよほどアタリはいいはずです。
「売り込み大歓迎!」はホントか。来たら「面倒」と思うんじゃないの?
1の求人情報経由はメンタル面でもまだラクです。仮にお祈りメールが届こうと、返事すらなかろうと、先方は知り合いではないし、二度と会わない確率も高い。
そもそも「募集してたのはそっち!」という点で自分の方に利があります。
もちろん、落ちるのはとてもイヤですよ。
これで今回4度目くらいの紹介ですが、落ちてしまったら、下記の記事を読んで自分を励まして!
就職活動で29社も落ちた私ですが、ライターで生計を立ててはや25年。未経験からスタートし、映画や書籍やファッションのコラムであったり、芸能人や文化人、経営者であったりのインタビューを多く手掛けてきました。 みじめん 例えば、[…]
逆に「②編集者やライターの勉強会に顔を出して、自分を売り込む」「③ ライタースクールやセミナーにお金を払って出席し、その後、売り込む
」「④ 雑誌編集部やメディアサイトに売り込みメールを送る」あたりだと、覚悟を持っての売り込み活動になります。
募集してないのに、要はお呼びでないところ、図々しくしゃしゃり出ていくわけですからね。その過程で先方に「なんだコイツ」と思われたり、引かれたり、つれなくされる可能性も高い。
マスコミは閉鎖的な世界なのです。
「売り込み大歓迎!」と言ってるくせに、実際に来たら「面倒だな」と思う人が多いのもまた事実であり。
ライターにはフットワークの軽さとかグイグイくる取材を求めるクセに、フットワーク軽くグイグイ押してくるような未経験者、またはキャリアの浅いライターを嫌います。
かもしれません。
「仕事くれ!」オーラ満開のガツガツした感じを見ると、かつての自分を見るようで何だかどうにも座りが悪い。だから、私に売り込んでもムダですよ!?
フリーランスの売り込みのコツは「ガツガツ感」を出さないこと!だけど、多分ムリです。
そもそもライター志望の人って文系でオタク率も高いはず。
「文系オタク+ガツガツギラギラ」ってどうにも潰しがきかない感じなのです。
一言で言えば、怖い。
体育会系のガツガツギラギラは鬱陶しいだけですが、これが文系となると鬱陶しいだけでは終わらずに、みちみちと尾を引く感じが・・・・・・。
もちろんです。
自分がそうだったからこその注意点です。
ライター志望者が「仕事ください!」と言うのはいいけれど、物欲しげさがにじみ出ると大体失敗します。
編集者というもの、追われるより追う方が好きなのです。
だからといって、妙に斜に構えるはもっとマズいわけです。私のように底意地の悪い年配者に「ど素人のくせに!」などと思われかねませんよ。
「ガツガツ感」なんて初心者は気にするな!
ならば、どうするのか?
方法としては2つ。
1つ目は「ガツガツしたまま、仕事を取りに行く」
だって、仕事欲しい時に「ガツガツするな!」なんてムリですよ。キャリアが浅いうちはそんな駆け引きを気にする必要もない。
面倒くさそうな顔されても、相手が白い目で見てても、「気にしない」と決めることです。
「気にしない」ためのメンタルの持ち方がまた難しいわけですが、自分の場合は「気にしない」と強固なまでに決めてしまえばある程度は心が持ちます。そうこうするうち、1つくらいは仕事が取れているのが世の常。
「傷ついたーーと思うだけで人間は傷つかないものなのかもしれません」
~~「エースをねらえ」
エースをねらえ! 1 (マーガレットコミックスDIGITAL)
しごく名言です。
編集者のセミナーはねらい目!売り込みも断りづらいから
さて、方策の2つ目。
そもそも「ガツガツ」を悪く取らない人たちや媒体に売り込むってことです。
③のお金払って編集のセミナーやスクールに行く方法のが、その一つ。
そりゃそうです。私が講師だったとして
わざわざお金払った参加者に「すごく面白かったです。ライター志望なんですけど、今度書いたもの見てもらえませんか?」みたいなこと言われたらイヤとは言えません。
他の場合ならイヤと言えたとしてもね。
もっと言えば、講師を受けるような編集者はそもそも面倒見が良く、ガツガツ耐性も出来ている人が多いです。
なので、自分の好きな雑誌やメディアサイトの編集者が登壇するセミナーを見つけたら、投資と思って参加しましょう。
矛盾するようですが、高額スクールには注意するように。
ありますよ。
私の場合、地味めな業界紙記者だっただけに「書きたい」と思う雑誌とは畑違いも甚だしかった。
なので、書きたい雑誌の編集者の講演会に行き、ゴマをするところから始めた覚えがあります。2回くらいはやったかな。受講費は3000円とかその程度だったかと思いますが。
ライターズ・スクールは未経験者の突破口になりうるか?
1回こっきりのセミナーではなく、3か月とか半年くらい夜間スクールに通う手もあります。
思い出せば、私自身、学生時代は『宣伝会議』に通ってました。雑誌もありますが、コピーライターの養成講座の方です。何でコピーライターなのかというと、学生時分はそっちの方がカッコよく思えたのでしょうね。ちなみに、今はライター養成講座の『編集会議』もあります。
宣伝会議2020年4月号 (第57回「宣伝会議賞」ファイナリスト発表/インフルエンサーマーケティング)
ともあれ、『宣伝会議』の授業は講師陣も一流でかなり面白かった記憶がある。が、業界への足掛かりにはなったかというと残念ながらそれはナシ。
同期生との交流の方が楽しくなって、講師陣への売り込みはどうにもしにくく、もういいやって感じになってしまった。
結局、通う側の意識の問題なんですよね。
意外とね、スクールまで入ったのにガツガツ売り込んでいる生徒って少ないんです。
「今日は絶対講師と話す!」「自分のことを覚えてもらう!」みたいな意識がないと流されそうになるわけです。
クラスに仲良しの友達ができちゃうと、なかんずく、彼氏なんかできちゃうと、ガツガツ活動なんて見られたくはない。どうにも自意識が働いてしまう。で、仲良しグループの皆が皆、無意識に売り込みをけん制し合う構図が生まれたり。
だけど、そこを足掛かりにする人も1クラスにつき15%くらい(推定)はいると思うんですよ。
先だって、なるにはBOOKS「ライターになるには」をめくっていたら、知人ライターが出てきてびっくりしたわけです。今は「FORBES JAPAN」の編集長になっているその人は、ライターになったきっかけが夜間スクールだった。そうなんですか。知らなかった。
マスコミ志望者は身につまされる、林真理子の「星に願いを」
なお、私が友達作りの場で終わった宣伝会議ですが、林真理子はここをきっかけにコピーライターとして羽ばたいています。
その後、糸井重里に引っ張りだされ、80年代前半にはメディアの寵児になりました。
何のつもりかヌードになったり、一発屋で終わりそうなムードたっぷりだったところ、小説書いて直木賞を受賞。今ではすっかり作家の面影しかありませんが。
これね↑
林真理子のデビュー作というか、80年代的ギラギラガツガツの自伝的小説です。上記の宣伝会議も出てきます。自分のミーハーっぷりを棚に上げ、同期生に対し「こんな奴らと絶対仲良くなんてしまい」と思う下りが大好きでした。そうして、結局、仲良くなったんですけどね。
ライター志望者というか、マスコミ志望者だけど、どうも空回りしがちな人におススメです。中学生の時に買った本ですが、なんと未だに持っている。
週刊誌なら「いきなりフリーランス」も可能?
話を戻しましょう。
「編集者にガツガツ系は少ない」と前述しましたが、主観ながら「ガツガツ系を好ましく思う媒体ジャンル」もないことはない。
結論をいえば、それは週刊誌です。
大手出版社でも週刊誌編集部の場合、どこの馬の骨かわからない人たちが結構な確率で存在します。
下げるつもりはありませんよ。
あの仕事はタフでなければ出来ません。私にはできない。アポなし突撃取材なんて誰がやりたいものですか!
週刊誌の場合、記者はほぼ契約かフリーランスです。
でもって、その記者同士のつながりが強い。ほとんどライター経験もなかったのに仲間の紹介により、編集部に入った人を知っています。
世間一般的にはこのところ株下がりっぱなしの週刊誌編集部ですが、実は義理人情に厚い人たちが多い。
後輩の面倒を見たがる熱い人たちが圧倒的に多い。
同業者といえど、週刊誌の編集やライターは他とは毛色が違うんですよ。
「ライターになりたいんですけど」と相談されても、一般誌の編集者なら「憧れだけでなれる世界じゃないからね」なんて、したり顔で答えるかもしれない。
けれど、週刊誌記者なら「おう。じゃあ、今度、編集部来いよ」と言いそうなイメージがある。
あくまで、私が過去に見てきた記者のイメージですが。週刊誌って入れ替わりが激しいので記者は随時募集しているようなイメージもありますし。
人生は不可測だということです。
やる気があって、本人のフットワークが軽くメンタルも強ければ、他の媒体ほどに経験は問われない。
というのも、週刊誌は「取材してネタを取ってくる人」と「各記者のネタをあつめて執筆する人(アンカー)」とが分かれていることも多い。「ネタ取り」から始めるので書くキャリアが乏しくても問題はないのだと推察します。
そうでもないようです。
週刊誌出身のライターって文章書ける人が多いんですよ。
以前、知人の元週刊誌記者は「書く勉強ならデータ原稿!あれは最強だった」と言っていました。「データ原稿」とは取材してきたネタを、アンカーが理解しやすいよう、整理してまとめたものだと思われます。こういう仕組みは週刊誌特有のものですね。
SNSで編集者をフォローする場合の秘策
だけど、週刊誌っても誰に紹介してもらえばいいのかって?
猫に鈴をつけるみたいな堂々巡りになりそうです。
未経験でも潜り込みやすいとは言えど、知り合いあってという説もある。
ならば、人脈が作れそうな場所に積極的に行く必要があります。それが、どこぞの編集アルバイトであったり、ライター同士の勉強会であったり、スクールであったりするわけです。
おそらく誰もが思いつくであろう、出版関係者のSNSフォローも有効かと。
その際、いきなり「相談乗ってください!」なんてやってはダメですよ。
うまいなと思ったのが『僕たちは、地味な起業で食っていく。』で紹介されていた方法。
「あえてコメントの少ない投稿にリアクションする」とかね。「相手がメルマガをやってたら、そのメルマガに直接返信する」とかね。メルマガに返信する人なんて非常に少ないんです。だから、逆に目立つのだと。
Webメディアは売り込みのねらい目?
スルーされる可能性は高いかもしれない。だけど、やらないよりはずっといいです。
ちなみに、直接メールはWebメディアの方が返ってくる可能性が高い気がします。サイトに断り書きがなくとも、随時ライターを募集しているところは多い。
私自身、いきなりメールして仕事もらったこともありますし。
↓この人は「いきなりメール」で次々仕事を獲得していきました。Webライターに特化するなら非常に参考になります。
あとは、人気ブロガーが書き手を募集していることもまれにある。イケダハヤト氏も以前、ブログで募っていましたっけ。
クラウドソーシングで生活はムリ!でも、ライター修行にはなります
ありますね。いわずもがなのクラウドソーシング。主婦や学生の副業にはもってこい、私が未経験のライター志望でも絶対やったと思いますよ。しかし、プロである私はこのクラウドソーシングを軽く憎んでいます。
いや、プロでなくとも「ふざけるな!」と言いたくもなる。
クラウドソーシングのライティング業務って人を人と思わないくらいに安すぎるんですよ。
1000字書いて300円!時給換算で100円くらいか?
安いものだと、1000字書いて300円とか。
業務委託には最低賃金はありません。ありませんけど、奴隷労働にも過ぎるわけです。
プロのライターの原稿料もこの10年、15年で三分の二程度まで下がっていますが、出版不況にプラスしてクラウドソーシングの奴隷賃金の波及ではないかと睨んでいるわけです。
「1000字書いて300円なら雑誌1ページで数万も払う必要ないんじゃないの?」って。
1999年にフリーランスのライターとなり、20年強。 いったい、自分はいくつになったんですか? 考えるのもイヤなわけですが、同時に私は歴史の生き証人でもある。 みじめん ライターのギャ[…]
ライターのギャラについては↑でも書きましたが、1ページの原稿を書くのに「編集者と打ち合わせして、取材相手の資料読み込んで、質問リスト作って、インタビューして、文字起こしして、原稿にして、5回くらい推敲して、編集チェックの後に再び修正して」となれば、実質2、3日作業になるなんてこともあるわけです。
だから、はっきり言って「数万も!」とは思わない。
ひるがえって、クラウドソーシングの場合。
取材ものは非常に少ない。アフィリエイト用の商品記事書いてとか、あなたの体験談書いてみたいなのも多い。
取材ものに比べ、確かに時間は掛かりません。だからといって、1000字300円はアレ過ぎなわけですよ。
仮に東京都の最低賃金(※1013円。2019年10月)を考えると、300円なら15分程度で書き終えたいところです。
ですが、15分で1000字なら文字埋めるだけで精一杯。
書くための資料の読み込みなんてできやしないし、推敲なんてもってのほか。
こんなの、プロが書いてもヘッポコ記事にしかなりません。その意味するところは書きっぱなし、スキルがまったくつかないってことです。
何年か前にDeNAの「WELQ」コピペ問題がありましたけど、そりゃコピペするしかないでしょ、という感じ。
あの問題以降、業界が改善されたかと思いきや、相変わらずの賃金設定です。時給換算したら100円くらいになりかねないのも。
先ほども書いたように、そもそもクラウドソーシングの雇い主は個人でアフェリエイトブログをやっているような人が多いのです。
ならば、発想を転換し、自分でブログを始めた方が絶対にいい!
半年続ければ、文章力もかなりついてるでしょうし、1年続ければ月5万くらいは収益が出るようになっているかもしれない。自分のブログなら営業の際にも使えますしね。
クラウドソーシングで20万以上稼ぐ人もいる!?
私は文章中に「絶対に」という言葉を使いがちですが、反面、他者に「絶対に?」と聞かれると、ひるむわけです。
世に絶対なんてありえません。
ネットを検索すると「クラウドソーシングで月収20万超え!」みたいな記事を見ることもある。
クラウドソーシングの代表格クラウドワークスの2016年のデータによると、利用者80万人のうち111人が月収20万円を超えている。内訳はITエンジニアが38%と最も多く、ライターは3.6%でした。
つまり、利用者80万人中4人くらいはライター業で月20万円以上稼いでいるわけです!!
しているどころか。
その4人は私なんかより、将来的にずっと稼げるライターになるでしょう。いいや、ライターなんて狭い世界にとどまらない。そういう人たちが日本の未来を作るのです。
現実的に言えば、80万分の4を目指す必要はありません。ライティング経験を作るためにクラウドソーシングを活用するって手もあるわけです。
初心者はとにかく「書いて書いて書いて書いて書きまくる」という時期は絶対的に必要です。
この絶対だけは絶対に、です。
クラウドソーシングの場合、ブログと違い〆切があり、書いた原稿が第三者(=雇い主)の目に確実に触れます。
たとえ、相手が素人であろうと「読まれることを前提に書く文章」は「自分しか読まないかもしれないブログ」とは心構えが違ってきます。
アイドルが人に見られることで美しくなっていくように、あなたの文章も人に見られることで美しくなっていきます。たとえ、相手がハゲデブオヤジであろうとも。
クラウドソーシングのギャラは安いですが、安いなかにも上と下がある。
1000字300円は下ですが、1000字1000円以上の案件も探せばある。継続するとランクが上がってくる仕組みがあったり。
余談ながら、今回のこの記事、9000字近くなりそうです。9000字で9000円か。なるほど。
さっき言ってたことと違うだろ!とつっこまれそうですが、ブログを書く感覚なら安いギャラもありかなと。
雑誌原稿9000字9000円なら怒髪天モードですがね。ブログで9000円回収するには相当数の時間経過と記事数が必要です。
と、考えるとクラウドソーシングもあながち悪ではない気もしてくる。
学生バイトや主婦の在宅パートなら空いた時間に始められるのは美味しいかもしれない。本気で稼げるライター目指すなら、いっそ80万分の4の中に入るか、今回紹介した他の方法との合わせワザを使い、前へ、前へと進んでいきましょう。
ランサーズーーまず登録したい二大巨頭
Shinobiライティングーーほぼブログ記事専門
Sagoooワークスーー執筆案件が多く探しやすい