私は朝起きることができません。
基本的に週四日から五日くらいは午前中に活動していない。
今日も二度寝して起きたら12時でした。学生さんだったり、若人だったとしたら「まぁ、そういうこともあるよね」で流せます。ですから、この話もそういうことにして流してしまいたい。
ですが、私は40代です。高血圧のくせに朝が起きられない。主婦であり、子どももいる。
引くでしょう。
こればかりは昨今悪者扱いされる「お母さん幻想」を隠れ蓑にはできまい。
ただただ、だらしない印象です。そう思われたらイヤなので、ママ友にもヒミツです。一応、小さく言い訳しますと子どもが学校に行く時は一旦起きます。
でもって、子どもが玄関を出るや否や寝室にGO!
自分でも「これはヤバい、これはマズい」と思うわけです。過去にも何度かチャレンジし、早起きに失敗してきた30年数年。「どうせまたムリ」と心の声を払拭すべく、もう一度チャレンジしてみようかと。要は現在進行形の早起き修行をやろうかと。
私同様、何度もチャレンジしてきたけど「早起きなんてこの人生では絶対ムリ!」「母になってもまだ寝ぼすけサン♡」「早起きどころか午前様!」といった方々、一緒に修行しませんか?
今回は前提編。
なぜ、「こんなこと(12時起き)」になってしまったかを考察します。
何故、早起きできないのか?
私のいう早起きとは「4時半に起きて朝活」みたいなレベルの高いものではありません。
「朝7時半に起きて、そのまま昼まで寝ないでいる」ことができる状態を指します。「夜」までじゃないですよ、「昼」までです。
なぜ、それができないのか?
その1:朝は特に予定がないから
まったくその通り。けれど、これが一番の理由だと思います。
私はフリーランスなので会社に行く必要がない。そもそも基本ヒマなので午前からガンガン仕事するほどのこともない。午後からしたっていいわけです。
趣味も家事もフリーの仕事も「絶対に9時から始めなければならない!」わけではありません。眠たい人間には拘束力が弱すぎです。
一方で思ったりもするのです。
仕事をしていなくとも世のお母さんたちは午前中から活動していそうでしょう。洗濯したり、買い物行ったり、掃除したり、子がチビッコなら一緒に公園行ったり。
これは昔ながらの「お母さん幻想」ですか?
だったら嬉しいのですけど、みながみな私のように12時に起きる主婦ばっかりのはずがありません。気のせいですか?
その2:出版業界は稲垣吾郎より遅起きだから
先と少し被りますが、私の職業はフリーライターです。
業界的に昼から動き出す傾向があります。取材や打ち合わせは午後が多い。編集者から連絡が来るのは夕方から夜にかけて。昨今はあまりの夜型は減ってきた気もしますが、編集部に朝9時や10時に電話したところでおそらく誰も出ないでしょう。
10年ほど前、稲垣吾郎に取材することがありました。いきなり自慢みたいですが、まぁ、いいじゃないですか。
睡眠コンプレックスゆえか、私は有名人に「1日何時間寝てるか」とか「何時に起きるか」を聞くのが好きなのですね。その時、稲垣君にも尋ねたところ、「朝8時くらいには起きてますよ」との答え。
周囲のスタッフは「ほぉぉぉお」と一様に感心しました。
朝8時って普通の会社員なら遅刻です。
しかし、その時のメンツは毎朝11時くらいに起きる編集者とライター(私)、ならびに12時くらいに起きるカメラマンとかばっかり。
SMAPやってたくせに、当時もっとも忙しい時期だったくせに、朝8時には起きてるだなんて! きちんとした人なのだなと思った次第。なんとなく彼は今はもっと早起きしてそうなイメージがありますがね。
その3:夜のうちにやってしまいたくなるから
言ってしまえば、夜型なのです。
夜の方が頭が冴えるし、夜になるにつれテンションが上がってきます。
だからといって、飲み歩くことはしません。私は1年の360日くらいは夜、家にいます。その面のみでいえば良妻賢母です。
でもって、明日が締め切りの原稿があったとする。
私はヒマなライターなので締め切りに遅れるようなことはまずない。前夜の時点でほぼ原稿は出来上がっています。あとは文字数調整のみ。長く見積もっても30分あれば完成する。
だったら、明日でもよい。朝起きるいいモチベーションにもなる。明日やろう!
とはならない。
翌日に持ち込むと気になって夜、眠れないわけです。
急場の急場でノロウイルスに罹かるんじゃないかとか、PCが突然不調になるんじゃないかとか、何らかの不測の事態により原稿を完成できなくなるのではないかとか。考え始めようものならおちおち寝てもいられません。
結果、ある格言が脳裏を横切るのです。
「今日できることは明日に伸ばすな!」
そうなのですね。
これは、先の「朝は予定がない」と対になる問題です。そもそも12時から活動を開始するから夜にどんどんずれ込んでしまうとも言える。どちらかを改めればどちらも改まるかもしれず。
その4:二度寝はシアワセだから
早起き系ブログでは中山順司氏が「早起きとは、目を覚ますことではなく、両足で立ち上がることだ」とのスコブル名言を残していますが、私の場合、これが当てはまらない状態です。
一旦起きても二度寝してしまうのです。
起きてすぐが一番眠く、しかし、それでも歯を磨いたり食べたりしてると目が覚める、もう大丈夫!朝だ!となる。一瞬はね。
しかし、歯を磨いて目覚めてもその後30分くらいするとまたしても眠くなってくる。
いやいや、せっかく起きたのだから、このまま原稿でも書き始めよう。そう思う一方で頭の方はぼんやりしてくる。この眠さではかえって非効率、時間の使い方として有意義ではない。もっと寝れば頭は冴えるに違いなし。
早く子どもを見送って寝室に戻るのが一番。
むかし、会社に通っていた頃、友人がこんなことを言ってました。
「朝、電車の中で寝てる人っているじゃん。あいつらって何なの? 寝て起きたばっかりなのにまだ寝るのか!」と。
この時も内心「ほぉおおお」と思いました。
そんな考え方もあるのかと。
多分、友人はその学説があてはまる人間なのでしょう。
あてはまらない私は彼の発想にびっくりしました。朝、頑張って起きて電車に乗って、運よく座れたらまたネル。その束の間の眠りほど多幸感をもたらすものはありません。
幸福を感じる一方、このままではまずいと自覚しているわけです。
その5:寝つきが悪く、眠りが浅いから
ともあれ。
2度寝するとか、朝なかなか起きられない問題を抱える人の多くは「睡眠の質が悪い」わけです。
ヘタするとベッドに入って4時間くらいウダウダしてたりね。老人のように何度も夜中にトイレに行ったりね。そんなことやっているから12時起きになったりするのです。
なのでしょうね。
で、私はまさにそうです。惰眠というけど、実は不眠もある。
実はこれが早起き修行を考えた一番のきっかけなのですが、この半年近く医者にもらった睡眠薬を常用するようになってしまった。
寝つきをよくするタイプのもので効き目は4時間。これを飲むと心地よいまどろみに襲われます。
ネル直前に飲んで12時半から1時くらいにはネル。で、朝には効き目は切れているのですが、朝は薬を飲まなくてもいつも眠いわけでして、またしてもネル。
その通り!
いったい、自分は何をやっているんじゃ!状態です。
この場合ですと11時間くらい寝ていることになります。薬のせいだといいたいところですが、それも怪しい。ここ30年くらい、常に午前中は眠いわけですからね。日中はいくらだって眠れるのに、夜は眠れない問題。睡眠問題の根幹となります。
というわけで、「早起き修行」と言いますか、「睡眠薬から脱する修行」と言いますか、修行体験記を次回から始めたいと思います。
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